うまれてくるよ 海のなか
『かくれているよ 海のなか』につづく、「海のなか」シリーズの2冊目、屋久島の水中写真家・高久至さんとつくった、6冊目の絵本になります。
高久さんは、毎日のように海に潜って、海にくらす生きものたちに会いにいきます。小さなエビやカニ、ゆったり泳ぐ魚、色を変えるイカやタコ、さまざまな生きもののくらしを目の当たりにして、海から上がるころには、頭のなかにはたくさんの「?」でいっぱいだそうです。
この絵本も、そんな高久さんの疑問の一つからはじまったのでした。
海の生きものたちは、一度にたくさんの卵をうみます。たくさんの卵がうまれて、でも、おとなになれるのは、ほんのちょっと。だから、なるべく多くの卵がぶじにかえるように、海のおとうさん、おかあさんは、いっしょうけんめいです。
海の生きものたちのけなげなすがたに、思わず「がんばれー」と応援したくなりますよ。
BOOK DATA
うまれてくるよ 海のなか
アリス館2022年6月32ページ
写真高久 至
文かんちくたかこ
デザインタカハシデザイン室
プリンティング・ディレクション髙栁 昇(株式会社東京印書館)
企画・構成・編集川嶋隆義・寒竹孝子(スタジオ・ポーキュパイン)