すずめのまる
2013年に刊行された『つばめのハティハティ』と同じ、「鳥のおはなし絵本」シリーズの2冊目。7年を経て、ぶじ誕生した作品です。
絵は、もちろん箕輪義隆さん、文は表記が変わりましたが、かんちくたかこ、本の装丁、デザインも、引き続きタカハシデザイン室さんにお願いしました。
ハティハティは、とてもたよりになる、やさしいお父さんつばめでしたが、まるちゃんでは、巣立ちのシーンから物語がはじまります。生まれたばかりのまるちゃんにとって、はじめてのことだらけ。でも、まるちゃんは、いっしょうけんめいです。失敗しても、「いち、にの、さん、えい! ジャンプ!」とがんばります。
ハティハティは、ツバメが日本にいる半年ほどのお話しでしたが、今回は、1年間の物語です。期間は長くなったけれど、ページ数は変わりません。スズメの生態をしっかり伝えるために、物語がかけ足にならないように気をつけました。まるちゃんはポジティブな性格で、物語をぐいぐい引っ張ってくれましたし、箕輪さんの美しい絵が、季節感をしっかり表現してくれたので、うまくページがつながったと思います。
今回は、解説だけでなく監修も川上和人さんにお願いできました。絵も、生態も、しっかりしたつくりの本になっています。
BOOK DATA
鳥のおはなし絵本 ②すずめのまる
アリス館2020年4月40ページ
絵箕輪義隆
文かんちくたかこ
監修川上和人(森林総合研究所)
デザインタカハシデザイン室
企画・構成川嶋隆義、箕輪義隆
編集スタジオ・ポーキュパイン