ナナフシのからだ どうしてながいの?
「はっけん! どこでも だいしぜん」シリーズ3巻目は、からだのどこかが“ながーい”こん虫たちのおはなしです。
子どもたちといっしょに、森の中へ入っていくと、そこはこん虫の世界!
こん虫と同じぐらいの目線で、こん虫たちのからだのふしぎを発見していきます。
長い体のおかげで敵からかくれられたり、長い前あしでメスを取り合って戦ったり、長い触角でメスをさがしたり……
道ばたや公園で見つけられるようなみぢかなこん虫たちの、おもしろい形やすごい能力に、びっくりすることうけあいです!
巻末の解説ページでは、こん虫たちをほんとうの大きさで表しました。標本箱に収められたこん虫たち。なんだか博物館ぽくて、すてきなページになったなぁと、絵ができあがったときに、わくわくしたものです。
絵は、北窓優太さん。
「子どもたちが、こん虫たちと同じシチュエーションに登場する、というのはどうでしょう?」と、提案してくださいました。読む人にとっては、一人の男の子を追いかけるように本の中へ。ページをめくるごとに、あちこちからほかの子どもたちが集まってくる、そんなファンタジーな設定です。
こん虫のからだって、よく見るとふしぎで、苦手な人にはこわいという感情が沸き起こるような形でもあります。でも、子どもたちとこん虫とが、ちょうどよい距離感で配置された絵によって、ページをめくりやすくなるんじゃないかなと思いました。
北窓さんにとって、はじめての絵本です。
BOOK DATA
はっけん! どこでも だいしぜん
ナナフシのからだ どうしてながいの?
文一総合出版2021年10月32ページ
え北窓優太
ぶんかんちくたかこ
監修奥山清市
協力伊丹市昆虫館
デザイン國末孝弘(ブリッツ)
企画・構成・編集川嶋隆義・寒竹孝子(スタジオ・ポーキュパイン)