カモノハシの博物誌 ふしぎな哺乳類の進化と発見の物語
カモのようなくちばしがあり、卵を産むふしぎな哺乳類カモノハシについての、日本初の専門書です。
カモノハシがはじめて「発見」されたのは1798年のこと。翌年には、イギリスの学会に標本が届けられ、当初は、鳥のくちばしと哺乳類の体を縫い合わせた偽物だと思われたそうです。それほどふしぎな生きものですが、いまや知名度も高く、キャラクターのモデルに採用される機会も多い人気者です。
でも、オーストラリアに行かないと会えない、カモノハシについて書かれた一般書もない、そんな状況を嘆く形態進化の研究者が、カモノハシの形態から、生態、進化だけでなく、専門を飛び越えて人間とのかかわりにまで踏み込み、発見の歴史、外交の道具として使われた経緯、現在の保護の状況までを解説。
謎の多い生きものカモノハシ、その魅力に迫ります。
BOOK DATA
生物ミステリー
カモノハシの博物誌 ふしぎな哺乳類の進化と発見の物語
技術評論社2020年7月224ページ
著浅原正和
イラストマカベアキオ、箕輪義隆、
写真浅原正和、川嶋隆義
写真協力ミュージアムパーク茨城県自然博物館、Australian Museum
装丁・造本椎名麻美
編集川嶋隆義・寒竹孝子(スタジオ・ポーキュパイン)
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