奄美の生きもの調査
奄美の空にコウモリとんだ奄美の森でカエルがないた
奄美といえば、アマミノクロウサギを思いうかべる方が多いかと思いますが、コウモリとカエルです!
カメラマンの松橋利光さんが、奄美に取材に行ったおり、環境省のレンジャーをされていた木元侑菜さんから、正体不明のコウモリの話を聞いて、本にしようと思い立ったそうです。声しかわからないコウモリをさがすため、奄美にくらすコウモリのくらしを知ろうと、まずは、森にわけいります。特別な許可をとっての調査ですが、調査の方法も描かれていて、読んでいてどんどん興味がわいてきます。
さて、正体不明のコウモリの正体はわかったのでしょうか?
その後の調査も気になって、今もたまに、論文が出ていないか、チェックしています。本の続きを楽しみにしているような、そんな気持ちにもなります。
そして2巻目は、カエル(松橋さんとしては、こちらがメインの取材だったそうですが、はからずも、コウモリの魅力にとりつかれたとのこと)。季節を追いながら、奄美にくらすカエルのすがたをとらえています。産卵に集まるアマミハナサキガエル、鮮やかなもようのアマミイシカワガエル、なかでも、奄美でいちばん大きなカエル、オットンガエルは、どうしても撮りたかったカエルで、産卵の場面を3年も追いつづけたそうです。
編集をお手伝いしているあいだに、一度は奄美を訪れたかったのですが、いまだにかなっていません。奄美大島は、イタジイ(スダジイ)の森におおわれた島。その森に守られるように、たくさんの生きものがくらしていると、多くの人に知ってもらえたらと思います。
BOOK DATA
奄美の生きもの調査奄美の空にコウモリとんだ
アリス館2018年10月40ページ
写真松橋利光
文木元侑菜
調査協力浅利裕伸(帯広畜産大学)、吉行瑞子(元・東京農業大学教授)
協力伊藤圭子、岡野智和、清水海渡、末廣友里、中村龍喜、服部正策、山室一樹
調査を手助けしてくださった奄美のみなさま
イラストひらのまきこ
デザイン松本嘉子(ゼフ・デザイン)
プリンティング・ディレクター髙栁 昇(株式会社東京印書館)
編集寒竹孝子(スタジオ・ポーキュパイン)
奄美の生きもの調査奄美の森でカエルがないた
アリス館2019年5月40ページ
写真・文松橋利光
解説木元侑菜
協力永井弓子、西 真弘
イラストひらのまきこ
デザイン松本嘉子(ゼフ・デザイン)
プリンティング・ディレクター髙栁 昇(株式会社東京印書館)
編集寒竹孝子(スタジオ・ポーキュパイン)
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